日本のナンバープレートの仕組み(前編)
*本記事の情報は、2022年4月現在のものとなります。
普段街中を走っている車には、ナンバープレートが取り付けられていますよね。
当たり前のことなのであまり気にされない方が大半だと思いますが、ナンバープレートを見ることで、その車に関するいろいろな情報を知ることができます。
今回のDriver’s Infoでは、知っているようで知らない、日本のナンバープレートについて深堀りしていきます。ぜひ最後までご覧ください。
ナンバープレートの色
ナンバープレートには、いろいろな色があるのはご存じかと思います。
車によってさまざまな色がありますが、それぞれどんな車に取り付けられるのか知っていますか?
代表的なナンバープレートの色について、1つずつ見ていきましょう。
白ナンバー
まずは一番多く見る、白色のナンバー。これは、自家用普通自動車であることを示しています。
街で一番見かける、もっともポピュラーなナンバーですね。
黄色ナンバー
黄色のナンバーは、自家用軽自動車であることを表しています。
このナンバーも、白色のナンバーの次に見かけることが多いと思います。
緑ナンバー
緑色のナンバーは、事業用普通自動車を表しています。
軽自動車以外の、トラックやバス、タクシーなど、営業に使用する車両に取り付けられます。
黒ナンバー
黒字に黄文字のナンバーは、事業用軽自動車を表しています。
よく宅配便の小さなバンや、郵便局のバンに取り付けられているのを目にすると思います。
青ナンバー
青ナンバー。これはかなりレアかもしれません。
都心部などでたまに見かけることがあるこのナンバーは、外交官が利用する車を表します。
日本に駐在している外交官が利用する車両に取り付けられます。
地名
ナンバーの左側には、地名が入っていますよね。
これは、自動車の使用の本拠の位置を管轄する運輸支局等を表す文字です。
東京都ですと、品川をはじめ、練馬、多摩、足立など、さまざまな地名表記が見られますよね。
1つの都道府県内でも、表示される地名には何種類かあるのです。
この地名表記は、1〜4文字となっています。
ちなみに、最も文字数が多い地名表記は、「尾張小牧」「伊勢志摩」になります。
ご当地ナンバー導入
「ご当地ナンバー」。皆さんも一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか。
2006年10月10日より、観光振興などの観点から、ナンバープレートの地域名表示を自動車検査登録事務所に関係なく、表示できるようになりました。
ご当地ナンバーの地域名の基準は、下記の通りになっています。
- 地域特性や経済圏などに関して、他の地域と区分された一定のまとまりのある地域であり、一般に広く認知された地域であること。
- 原則として、単独の市町村ではなく、複数の市町村の集合であること。
- 当該地域において、登録されている自動車の数が10万台を超えていること。
- 対象となる地域が、当該都道府県内における他の地域名表示の対象地域と比較し、人口、登録されている自動車の数等に関して、極端な不均衡が生じないものであること。
「富士山」ナンバー導入の背景
ご当地ナンバーとして有名なものに、「富士山」ナンバーがあります。
このナンバーは、2008年11月4日より交付が開始されました。
富士山周辺地域における地域振興、観光振興や、地域の一体感などを期待し、このナンバーの導入に至ったといいます。
交付対象地域は、下記の通りです。
- 山梨県:富士吉田市、富士河口湖町、西桂町、忍野村、山中湖村、鳴沢村、道志村
- 静岡県:富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、小山町、芝川町
富士山がまたがっている静岡、山梨の2県の対象地域で交付されるナンバーとなっています。
県が違うのに、同じ地名のナンバーというのは面白いですよね。
実際に富士山周辺にドライブに行くと、どちらの県でも「富士山」ナンバーの車が走っているのを目にすると思います。
日本らしさが表れている、良いご当地ナンバーなのではないでしょうか。
さいごに
今回のDriver’s Info、いかがだったでしょうか。
前編では、ナンバープレートの色と地名について深掘りしました。
後編では、ナンバープレートに表示される3桁の数字、ひらがな、大きな4桁の数字について、深掘りしていきます。次回もおたのしみに!