日本の車のナンバープレートの仕組み(後編)
※本記事の情報は、2023年5月現在のものとなります。
※主に自動車、および軽自動車のナンバープレートについての情報です。二輪車等の解説は含まれておりません。あらかじめご了承ください。
今回のDriver's Infoでは、日本のナンバープレートについて解説していきます。 ぜひ最後までご覧ください。
前編では、ナンバープレートの色・地名についてご紹介しました。 今回は、3桁の数字、ひらがな、大きな4桁の数字について解説します。
地名の右側の3ケタの数字
ナンバープレートの地名の右側にある3桁の数字、皆さんは何かご存知ですか? 小さい数字なので、あまり気にしないかもしれませんね。
この数字は、分類番号と呼ばれるものです。数字の上1桁により、自動車の大まかな用途を表しています。
1桁目の数字で、単に「◯」ナンバーとも呼ばれます。
ここでは、主要な分類番号について簡単に解説していきます。
1ナンバー
上1桁が「1」の1ナンバーは、普通中型貨物自動車や普通大型貨物自動車に該当します。
トラックなどはもちろん、大型のSUVやピックアップトラックにも適用されます。
4ナンバー
上1桁が「4」の4ナンバーは、普通小型貨物自動車に該当します。
1ナンバーが付く車よりも小さな、軽トラックや営業用バンなどに適用されます。
3ナンバー
上1桁が「3」の3ナンバーは、乗車定員が10名以下の普通中型乗用自動車や普通大型乗用自動車に該当します。
みなさんが街でよく見かけるセダン、SUVなどほとんどの乗用車にはこの3ナンバーが付けられています。
5ナンバー
上1桁が「5」の5ナンバーは、普通小型乗用自動車や普通小型乗合自動車に該当します。
5ナンバーも街中で見かけることが多いです。
3ナンバーと5ナンバーは、どちらも乗用車に付けられるのですが、その違いは何でしょうか?
ひらがな
ナンバープレートに書いてあるひらがな。これはどのような目的で表示されているのでしょうか?
この文字は、車の用途を判別するために表示されています。
下記の通り、用途に応じて使用できるひらがな(※)が決まっています。(※アルファベットを表記する場合もあります)
自動車
- 事業用:「あいうえかきくけこを」
- 自家用:「さすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆらりるろ」
- 貸渡用:「われ」
- 駐留軍人車両等:「E,H,K,M,T,Y,よ」
軽自動車
軽自動車の場合は、ひらがなの少しルールが異なります。
- 事業用:「りれ」
- 自家用:「あいうえかきくけこさすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆよらるを」
- 貸渡用:「わ」
- 駐留軍人車両等:「A,B」
レンタカーで「わ」や「れ」が使われているのはご存知の方も多いと思います。 このように、自動車の用途に応じて使用可能な文字が定まっています。
使用してはいけない文字
下記の通り、使用してはいけないひらがなも指定されています。
- 「おしへゐゑん」
例えば「お」を使用していけない理由は、「あ」や「む」などと形が似ていて読み間違える可能性があるためです。
大きな4桁の数字
ナンバープレートで一番目立つのが、4桁の数字ですよね。
この数字は、一連指定番号と呼ばれます。なお、軽自動車では車両番号と呼ばれます。
一連指定番号は「・・・1」から「99-99」までの9,999通りの番号があり、番号が4桁の場合には2桁目と3桁目の間にハイフンが付きますが、2桁や3桁の場合はハイフンがつかず、空白部分に「・」が入ります。
基本的に、下2桁が「42」「49」の番号は縁起が悪いとされているため使用されません。
また、1999年には希望番号制度が導入されました。
さいごに
ナンバープレートに関して、前編・後編に渡り解説しました。いかがだったでしょうか。
何気なく見ていた数字やひらがなには、様々な情報が隠されていたことがお分かりいただけたかと思います。
次回のDriver’s Infoもお楽しみに。