Inspiration株式会社 - » 輸入車戦国時代
Koji Yamanaka
すでにオーナーの方にとっては、輸入車ディーラーというのは当たり前の場所かもしれません。しかし、大多数を占める国産車オーナーにとって、輸入車とはなんとなく敷居の高い、近寄りがたい場所ではないでしょうか。   衣料、飲食、家具など多くの海外ブランドがどんどん身近になっている現代でも、こと輸入車に限っては・・・   インポーターも似た危機感を持っているのかもしれません。如何にブランド価値を維持・高めたまま、より深く強く日本市場にコミットすべきか。その取り組みの一つが、体感型施設の設置ではないでしょうか。   BMW_02-300x180 「BMWグループ・モビリティ・センター(仮称)」を東京都臨海副都心に設立」   audi_toranomon_002 「虎ノ門ヒルズそばに誕生したアウディのインタラクティブ発信基地」   gallery_02 「メルセデスベンツ コネクション」   アウディ、メルセデスベンツは都心の高付加価値ゾーンに進出し、明らかに高所得者層を狙ったマーケティング戦略です。   一方、BMW(とMINI)はより広い顧客層を想定し、お台場へと進出することを決めました。   お台場といえばトヨタがすでにメガウェブを展開し、国内だけでなく海外からの観光客も誘引し、ブランドイメージの向上に活用しています。   スポーツカーの共同開発で合意した両社が同じエリアで似たようなブランディングを図る、というのもなかなか興味深いですね。  
  輸入車市場は高い成長を続けているとはいえ、国内マーケットシェアはわずかに8.6%(2013年、軽自動車除く、JAIA調べ)に過ぎません。   さらに販売台数を増やすには、  ・車種バリエーションを増やし、より広い顧客層にアプローチする  ・販売店を増やす  ・ブランドに対する認知、親近感のすそ野を広げる といった施策を強力に推し進めていく必要があると思われます。   本来、成熟した自動車市場においては、2~3割は最低でも輸入車が占めるものだと言われています。となれば、日本市場ではまだまだ潜在的にシェアを伸ばすことが可能なはず。   販売好調なドイツ勢は、豊富な資金力でさらなるシェア拡大を狙った取り組みを増やしてきそうです。   一方、フランスやイギリス、ドイツ、スウェーデンといった、資金力に劣るブランドは如何にしてこの戦いに挑めばいいのか。   たとえるなら、今回ご紹介した施設はいわば「ディズニーランド」のようなもの。しかし、全ての人たちがディズニーランドだけに毎月毎月行くことはありません。   確かに熱心なファンやリピーター獲得という強みがディズニーランドにはありませんが、言い換えればそういった人たち無しでは、巨大な施設は維持し続けることすら困難なものとなります。   もっと気軽に、手軽に、お金もかけずにそこそこの楽しみを得られる体験とはいったいどういうものなのか・・・。   その辺りに、非ドイツブランドの戦略戦術が見いだせるのではないかと考えています。  

Koji Yamanaka